伊丹十三 幻の監督デビュー作『ゴムデッポウ』特別上映 イベント開催!!
2005/12/19 (Mon) 10:38
伊丹十三 幻の監督デビュー作『ゴムデッポウ』特別上映
イベント開催!!
1962年 伊丹十三、29歳-
『ゴムデッポウ』は伊丹十三監督が1962年、“伊丹一三”時代に
撮った初監督作品。舞台は当時、伊丹監督が住んでいた麹町の自宅。
自らも出演し、友人たちと自作のゲーム“ゴムデッポウ”の腕を競い
合う日常風景が、説明を省いた断片的なシーンの連続で展開する。
皇居前広場や銀座の雑踏、私鉄沿線に林立する看板群など、東京の
風景も多くスケッチされている。
当時まだ29歳だった伊丹監督が、乾いたユーモアで描き出す自画
像は、60年代安保後に出現し始め、高度経済成長と共に増殖してい
った“高等遊民”の姿を見事にとらえている。来るべき高度経済成長期
に向けて走り出す街の風景と、そうした風潮を嘲笑うかのように徹底
した無為な日々を過ごす“高等遊民”たち。
1962年という時代に対する彼自身の違和感が、ゴムデッポウをカメ
ラに向かって打つ最後のシーンへとつながってゆく・・・。
伊丹十三が「洋酒天国」「婦人画報」に「ヨーロッパ退屈日記」を
発表し始め、エッセイストとしての頭角を現したのも、この1962年
という年だ。
『ゴムデッポウ』は1963年赤坂・草月会館で上映されて以来、
40年以上も眠っていた幻のフィルム。新潮社「考える人」編集部が
単行本「伊丹十三の本」を編集するにあたり、伊丹監督の湯河原の
自宅を訪問した際に発見され、この度特別上映イベント開催が決定
した。
伊丹十三 幻の監督デビュー作『ゴムデッポウ』特別上映 開催概要
◆日 時:2005年12月27日(火) 開場18:30 開演19:00
◆会 場:草月ホール(東京・赤坂)
◆内 容:ご挨拶/宮本信子
第一部;『ゴムデッポウ』特別上映
第二部;『ゴムデッポウ』時代の伊丹十三について
対談/村松友視氏、新井信氏
◆出 演:宮本信子(女優)、村松友視(作家)、新井信(編集者)
◆チケット:1,000円(全席自由/税込)
チケットぴあより発売中
Pコード:551-817 TEL:0570-02-9966
関連リンク
チケットぴあ: (Link)
新潮社: (Link)
スポニチ(伊丹十三記念館): (Link)